モリンガとは、北インド原産のワサビノキ科の植物で、ミラクルツリー（奇跡の木）と呼ばれるほど、とてもバランスのとれた栄養素を含んでいる樹木です。

古来より、インドやアフリカ、フィリピン、インドネシアなどの亜熱帯の国々で、薬や健康、美容のために利用されてきました。

また、インド伝承医学「アーユルヴェーダ」においては、モリンガは5000年以上前からメディカルハーブとして珍重されてきたという長い歴史を持っています。

モリンガは、種、幹、枝、花、葉、根のすべてに利用価値があるといわれており、余すところなく利用できるところが特徴です。

また、特に良いとされる栄養素が90種類にもおよび、300種類もの効能効果が確認されているといわれています。

その中でも、モリンガには人間に必要な栄養素が豊富に含まれており、ビタミン類や亜鉛、カリウム、カルシウム、リン、食物繊維、必須アミノ酸などが挙げられます。

また、モリンガは温暖化対策に非常に有効だといわれています。

これは、モリンガの成長には大量の二酸化炭素CO2が必要であるためです。

モリンガは、一般の植物と比較して20倍以上の二酸化炭素を吸収することがわかっており、環境保護に役立つと考えられています。

さらに、モリンガは乾燥地域で育つことから、飢餓問題や環境保護を目的とした植林活動が行われています。

モリンガの作用

モリンガの豊富な栄養素の働きにより、主に以下のような多くの作用が期待されています。

• ダイエット
• アンチエイジング
• 美肌効果
• 便秘解消
• デトックス効果
• 抗菌作用
• 抗アレルギー作用
• 免疫の強化作用
• 神経安定作用
• 血圧・ホルモンのコントロール
• 血糖値
• 炎症
• 関節痛、リウマチの改善
• 腫瘍、がん
• 貧血の改善

モリンガの安全性と摂取ポイント

モリンガは薬と違って自然なものであるため、基本的に副作用はないとされています。

しかし、血糖値を下げる作用があるといわれており、降圧剤を服用されている方は注意が必要です。

また、モリンガには多くのミネラルが含まれていますが、その中にはカリウムもあるため、透析治療を受けて摂取を制限されている方の摂取も注意してください。

さらに、厚生労働省によると、妊娠している人または可能性のある人は、モリンガの根や根の抽出物を摂取しないようにという注意喚起がされています。

モリンガを摂取する際は、主治医と相談したうえで摂取するようにしましょう。